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2月途中よりしばらくの間また長崎市内へ通勤することになった。
今度はJRに加えバスも使って通勤するので行き帰りを足すとちょっとした時間になる。
朝の通勤はまだ頭もすっきりとは目覚めていないので小説を読もうという気持ちにもなれず、なんとなく目をつぶって寝ているような寝ていないようなそんな感じ。
でも帰りは列車の出発時刻より少し早めに駅につき、ホームに並んで座れるように心がけ、小説を読んで過ごしていた。
そんな平日はなかなか家でゆっくりと新聞を読んだり、ニュースを見ることもかなり減ってしまって自分の中でストレスになっていた。
ちょうど朝の通勤や通勤帰りの時間帯はニュースの時間とかぶることも多いので、名刺サイズのAMラジオ(SONY)を買ってみた。
朝はぼうっとしていても、NHKの第一放送でも耳に流しておけば少しはいいかもしれない。
帰りは帰りでその日一日のニュースを聞けるしなと。
ということで、最近はAMラジオと小説をもつ通勤スタイルで自分でもなかなか楽しんでいる。
ただ、残念なのは小説を読みながらラジオは聞けないということ。
単純に僕が小説に集中することが出来ないから。
だからニュースを聞きたいときは小説を読むことができない。
小説も読みたいのにという贅沢な悩みが。
特に今読んでる北杜夫「楡家の人びと」はとても面白いのだ。
北杜夫といえば恥ずかしながら僕の中では"どくとるマンボウ"シリーズのイメージしかなかったのだが、「楡家の人びと」は三島由紀夫が推薦文を書いているので気になって買ったのだが見事にはまってしまった。
あとは電車の中では少しばかりラジオの入りが悪いのだがそれはそれでラジオの醍醐味と思えば納得もいく。
AMラジオはなかなか面白い。
今回の旅行で「童具館」へ足を運んだ。
息子と一緒によく遊んでいる木のおもちゃの直営店(和久洋三が主催する。おもちゃのブランド名は「WAKU」)。
普段は長崎市内の中通りにある「WISH」でここのおもちゃを手にとっているのだが、せっかくだから直営店を覗いてみようと。
そして最近気になっているWAKUの積木の実物を息子と一緒に見て触って試したかったのだ。
この積木が正直安くはないので買ったはよいが使わなかったらどうしようとか気になっていたのも事実。
積木のことは改めて書くことにして、その日はカッティングボックスを購入した。
買ったその日の夜から、僕は息子と一緒に遊び始めた。
遊び方はいたって単純。
穴の中に形に合う積木をいれるという、いわゆる「穴落とし」。
例えば一番上の写真。
四角の穴の形にあう積木を入れればいいのである。
そして、この写真のように、形にあわない積木は入らないのだが。。。
ちょっと待て、その積木をいろんな角度から見てみると。。。
四角形にもなるんじゃないか、と大人の僕がちょっと驚いてしまうのが事実。
ちょっと恥ずかしいけれど。。。
僕は物事をひとつの方向からしかみていないのかもしれない。
この四角形の穴に、同じ基尺の三角形の積木をいれるのは間違いのように感じてしまうが、それは間違いではないのではないか。
何故間違いなのか説明できますか?と自問自答。
息子もこのおもちゃを気に入ってくれたようでよく遊んでいる。
僕自身がこの積木を手にとって穴にいれるのもいいが、息子がこの積木をどうやって穴にいれるかを観察しておくのも楽しい。
恥ずかしながら、息子から教えられる入れ方というのが多々あったりするのだ。
和久洋三の"童具"の世界に30半ばの大人の僕がはまっていっているような気がする。
出発前の僕の不安も余計だったようだ。
1歳を目前にした息子を連れての家族旅行は何事もなく、家族元気に帰宅した。
僕にとってはそれが一番嬉しいこと。
息子を連れての旅行なので当初の予定通りになかなかいかないのはある意味当然だろう。
そんな事まで考慮して妻が子育ての合間に作ってくれた行動予定表にとても助けられた。
初日の宿泊先は浅草、雷門に隣接するホテル「雷門」。
ホテルの謳い文句に偽りなく、雷門から歩いて20秒程度ではなかっただろうか。
息子がいるので和室の部屋がいいと調べ、おまけに観光にも便利だと選んだということ。僕だとそんなことには気付かないだろう。。。
チェックインしたのが19時頃だったので仲見世通りも残念ながらほとんどのお店が閉店準備中といったところだったが、そんな中開いていた和泉屋という煎餅屋さんは雰囲気がよく助かった。
仲見世通りから浅草寺方面へ近場をぶらぶらと散策した。
翌日は結婚式へ出席するため横浜へ移動。
僕の心配をよそに式中も息子は終始お利口さんで手もかからなかった。
夜は新横浜プリンスホテルへ宿泊。
あっという間の家族旅行。
東京はやはり魅力的な街だ。
またいつか家族3人で行きたい。
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AMラジオと小説
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